こんにちは。
今日は、自分はその夢に選ばれている、夢が先に存在して、あなたを待っているという話をします。

私のバレエクラスにやってくるダンサー達は、将来ダンスに関係した仕事に就きたい!と考えている人が、とても多いです。
その為バレエだけでなく、ジャズダンス、コンテンポラリー、ヒップホップ、テーマパークダンスなどなど、あらゆるジャンルのダンスレッスンを受けています。

オーディションにバレエの項目があるから、小さい頃からバレエをやっていないから、バレエ苦手で…と言いながら、一生懸命バレエの基礎を学びにやってくるんですよね。
でも、正直なところ、バレエの基礎は大変難しいものです。
ある程度、大人になった身体は自分の運動経験が、筋肉、神経、脳に記憶されていますので、それに頼って動いて当たり前なんです。
バレエのきめ細やかな動きに対するニュアンスを、すっ飛ばして動いてしまい、なかなかバレエの形にならない事に、本人達も悩んだりしています。

それでも、みんながあまりに一生懸命なので、どうしてダンスの仕事に就きたいと思うのか、何故そんなに強く目標に向かって進んでいけるのか、何人かのダンサー達に直接聞いてみた事がありました。
それを知る事で、夢に近づくヒントになるかも知れないと思ったからです。

彼女達から話を聞くと、その強い気持ちの背景には、共通点がある事がわかりました。

例えば…
子どもの頃、欲しくて欲しくてたまらなかったものってありませんか?
大人になって、それを手に入れましたか?
私は諦めきれず、手に入れたものがいくつかあります。
どうしてももう一度聴きたい音楽だったり、絶版になった欲しい本だったり、そうだ!職業も夢に思い描いた バレエの先生 でした。手に入れました!笑笑


彼女達の場合、子どもの頃、映画やミュージカルやテーマパークで、素晴らしいダンサーを目の前にし、心に火がついたんですね。
あの、憧れのダンサーになりたくて、なりたくて、なりたくて。
ダンスを習いたくて、習いたくて、習いたくて。
大人になって、やっと自分で働いて、自分で責任を持って、自分の力で夢に一歩近づいて、その手ごたえの中に今、いるんです。

凄い!凄い!
私は、色々なダンサーからその話を聞くたびに、凄い!と感動しています。
その行動の陰には、きっと色々な壁があったであろう事がわかるからです。
例えば、仕事…夢を優先してシフトを組んでくれるほど、余裕のある会社になかなか出会えていないかもしれません。

例えば、家族…ダンサーなんて不安定な仕事、本当に食べていけるのかと不安なあまり、心からの賛成や応援を得られないかもしれません。

最後に自分…私、このまま頑張ってて本当にダンサーになれるかな。あんなにたくさん上手な人がいる中に入って、本当に選ばれるかな。
疲れた、怪我した、病気になった、どうしよう。どうしよう。

ね?ありますよね?
私もその最中にいたので、なんとなくわかるんです。

でもね、その夢との絆が深いと、その夢があなたを選んでしまっているので、がっちり心を掴まれてなかなか離れられないんです。
夢の方が先に存在していて、この人なら私を諦めずに捕まえてくれるかもしれない。
どうか私に早く気づいてくださいと、願っているみたいですから。
それが生きる力に繋がるんだと、ある日、気が付いてしまいます。
そうすると、どうにかして進んで行けるんです。夢を手に入れられるんです。

この夢の話は、シルクドソレイユのキュリオスを観に行った時、パンフレットの中のダンサーインタビューに書かれていた事です。

シルクドソレイユ!
アーティストとしての契約を得る為に、どれほどの難関をくぐり抜けなければならないか。
ドキュメンタリーを観ましたが、ダンサー達のオーディションを題材にした、『A  Chorus Line』を彷彿とさせる、白熱したエネルギーが、リアルに溢れていました。

厳しい世界だから、強くなりましょう!強くないと続きません!と言いたいのではなく、できるんです、みんな。
気づいていないだけなんです。
そして、自分を信じて疑わないことの繰り返し。

先日、ダンサーの一人が私のところに来てこう言いました。
“先生と出会って人生が変わり始めました。”
素直に嬉しいです。生徒さんがそう感じられるクラスにするのが、私の夢でしたから。
ほらね。叶うんですよ!

そして、それは他でもない生徒さん自身の気づきによるもの。
人生が変わり始めたのは、夢を掴む強い力が、自分にはあるんだー!という成長の証です。
楽しみですね。



バレエアートシアター
Yuko Ballet Foundations 
藤田 優子