こんにちは。
今日は、プロフェッショナルダンサーを目指している生徒たちを見て感じていることを。

ダンサーが起用される年齢が、年々若年化しているのは、ダンサーを目指している若者達ならば、きっと本人が1番感じて、焦っていると思います。

私が関係者から聞いたところによると、同じ実力の19歳と25歳ならば、確実に19歳がオーディションに合格するそうです。
ただ踊れればプロになれるわけではない!と、バッサリ…

誰でも、最初から上手く行く人なんていない!という考えは、振り返った時に思えることで、今、上手くいっていない自分を、慰めるためにある考え方ではないのですよね…

敢えて現実を述べるとすれば、24歳、25歳まで諦めきれずにダンサーを目指し続けているなら、10代の頃、どんな準備をしてきたのですか?
と、思われてしまうかもしれません。

そんなに強い気持ちがあるなら、今の生活を見直せば、既に何が足りてないのか、自分で気がついていてもいいんじゃないですか?
と思って、先生達は見ています。

ただですね…私は、生徒達がそういう現実をちゃんと受け止め、それでもやるべきことを、日々きちんとやり、またそれ以上のことをやり続け、誰よりもズバ抜けた強い気持ちで、このピンチをチャンスに変えます!というならば、応援したいのです。

最初に仕掛けたのは、模擬オーディションの企画でした。
試験官役の先生に、文章で、言葉で、自己紹介をして下さいと投げたところ、あくまで私のジャッジでは、合格者ゼロでした。

会う前に、この子の踊りが見てみたい!と思わせるくらいの勢いが感じられなかったら、書類で落とされてしまいます。
踊りを見ていただいて挽回するところまで、たどり着く前に撃沈してしまう。
そこまで思考を巡らせて、突き進んでいかないと、正直難しい…と思って、生徒たちの様子を見ています。

多分、この話を本人達にすれば、言い訳がたくさん出てくることでしょう。笑笑笑笑

その言い訳、私なら聞きますが、オーディションの試験官の先生は聞いてくれないでしょうね。

さて、私逹指導者も、生徒の言い訳を聞くべきか否かという問題が出てくるんですよ…ここで。  
聞かなくていい。突き放すのが愛情。という考え方は、巷でよく耳にします。

でも、私は、何回でも聞くことにしています。
本人が気づくまで、聞くだけは聞こうと決めています。

何故か。

ダンサーとしてのキャリアだけが、本人の全てではないからです。
その先のキャリア、例えば指導者、社会に出て行く、万が一のその時のことも考えて、生徒たちと関わっているからです。

例え、プロを目指すダンサーとしては、基準に達していなかったとしても、今ある実力より伸びる、成長するということが、どれほど素晴らしいことか
それを、軽く見ることはしない!と決めているからです。

例えばいつか、何かの舞台に立った時、天から降ってくるように、先生から注がれた言葉を思い出すことがあります。

突き放された記憶は、大抵はプラスに働かないようです。
経験や選択の結果が、現在につながるならば、安易に追い詰めるだけの指導や、突き放すことはできません。
その経験は、後進に向かって繰り返されるかもしれないからです。

可能性を信じて注いで下さった指導は、舞台上でも、ダンサー自身を励ましてくれるような記憶になり、ダンサーを輝かせる。


私はこの状況に何度か出会ったことがあるのですが、そんな状況を、“舞台の神様に会えた”と、よんでいます。

上手に踊れればいいわけではない。確かに!
では、見ている人を楽しませる踊りを踊るために、必要なのは?


本人が幸せなことです。


Yuko Ballet Foundations 
藤田 優子