こんにちは。
今日は、プロダンサーの道を諦めて、指導者の勉強を始めようかな…と揺れ動いていた、ある生徒さんの話を。

一度、諦めたらもうダメ?
脱線したらダメなの?
ずっと続けていた人だけが、勝ち組?

いやいやいやいや。
違うと思いますよ。


諦めて、他の方向を向いていたその間に経験したことは、必ず必ず役に立つ日が来ますから。
私もそう思っています。まさに今、この瞬間に。

バレエダンサーの夢を何度も諦め、何度もバレエをやめて、何度も戻ってきてますから。
その都度、全く違う世界で経験したことが、とても役に立っています。

私の話はこれくらいにして、件の生徒さん。
彼女は、年末のNHK歌番組のバックダンサーをしていました。
年が明け、私のクラスを受けたあとに諸々と報告してくれたのですが、
言葉につまり、涙が溢れ、自信をなくしていました。 
本番中に納得のいく踊りができず、いっきに何かが崩れたそうです。

あるあるあるある。ありますよね。

その時、もう諦めた方が楽しく過ごせるかな…と思ったのだそうです。

そこで、頑張りなさいよとは言いません。
本人が決めたことを、私は精一杯応援するだけです。

その中で手伝えること、逆に手伝って欲しいことをシェアできたら、この先楽しくダンスと向き合えるかな…
そう思ってその子のことを見ていました。

まぁ、よく泣く子で…
でも、涙の綺麗な子で…
心の綺麗な子で…

どうして泣いているかは察しがつきます。
なにせ周りのダンサー、生徒たちは、
趣味だろうがプロ志望だろうが、尋常じゃないモチベーションの高さ。
短い間に、恐ろしいほどの上達をしている人達なんですから。
焦ったり、自分の判断に迷いがでたりしたのでしょう。
まだ、やりきってないんじゃないか。
今まで正しい努力、足りてなかったんじゃないか。
今始めたばかりの努力をもって、もう一度チャレンジしないまま、
本当に諦めていいのかな?
そう思っているような顔をしていました。

わかってるよ。何も言わないけど…

数日前、レッスンが楽しい!と、笑う彼女の背中を、ちょっとだけ押しました。

その子は、みるみるほっぺをピンクにして、やります!やりたいです!と言ってくれた…
やった!火がついたのです!


明日、模擬オーディションの追試をします。
まず、ジャッジを受け、何が必要かのアドバイスまでを
専門家の先生からマンツーマンでもらえる、出血大サービス企画なんですから。

もちろん、前回同様スカラーシップ。
若者の夢とビジネスは、切り離して考えようと思って企画した模擬オーディション。

彼女の夢に、近づけたらいいなぁ。



Yuko Ballet Foundations
藤田 優子