こんにちは。 藤田 優子です。
テーマパークダンサー、ミュージカル俳優オーディション対策、子供の為の優しいバレエを指導しています。

今年の10月後半、大人の生徒たちが目標としている劇団の、研修生オーディションがあることが発表されました。
一瞬、強化レッスンをしようと思いましたが、すぐに思い直しました。
強化レッスンは、常日頃するものですから。
付け焼き刃は通用しないことを、身をもって感じながら生きています。

この数ヶ月、生徒たちの成長を見守って来て、嫌という程思い知ったことがいくつかあります。
そのうちの一つが、言葉ではなんとでも言えるという事。
ただし、言葉にすることは大切です。
周りに宣言することは大切です。

そして、口で言うほどはできないんだという現実、実行することの難しさ、自分の言葉に責任を持つことの難しさを、生徒達に知って欲しいのです。

経験の浅い生徒ほど、大きな夢や目標を口にします。
そして、その大きな目標に辿り着く道のりの険しさに、後から気づくのです。
当たり前なんですよ。これ…

誤解のないように言っておきますが、みんな、みんな、そうなんだと私は思っています。

口ばっかり。その目標に向かってできるはずの努力、できてないですよ。
何度か、そんな言葉をかけてきました。
事実ですから、告げるしかないですね。

そして、大切なのはその後なんです。
努力するのも才能と言いますが、本当にその通り。
ただし、その才能ってきっと後付けです。
失敗を繰り返し、こんなことでたまるか!次こそ!と思いながらまた失敗する。
こんな同じ失敗ばかり繰り返す私はダメなやつ!そう思うでしょう。
でも、そこで諦めたらそこまでです。
大きな目標に向かう人々の殆どがそういう思いをする。だから夢を叶える人は少ない。
諦めない人が少数派なのはお分かりでしょう。
いいか、悪いか、その人によるので、無理強いできません。
選択は自由だと思います。
現状弱くても、やりたいと本人が言う限り、何度でも手を差し伸べます。一緒に立ち上がりますよ。

でね、失敗し続けたらダメなの?って話です。
ダメじゃないんですよ。全くもってダメじゃないです。

必要な過程です。
いくらでも失敗し、我が生徒は私に迷惑をかけてよい!笑笑
私はその為にいますから。私も失敗しますし。

ただし、それは失敗してヘラヘラしていいということではありません。
失敗し、それが周りにどんな影響があるかも含めて事実を告げます。


この日に小さい生徒さんたちに、踊りを披露すると決まっているなら完璧にしておくべきだし
一度習ったナンバーは、しっかり自分の身体に入れておく、磨いておく、
いつでも舞台で踊れるレベルに保つ!というのが、現場で求められるレベルなんです。

なんなら別楽曲で踊っても、アレンジしてやり過ごせるくらいの応用力も欲しい。
私ならそういうダンサーが欲しい。

そう思って育てています。

失敗したくらいで、なんだい!
凹んでいる暇はないぞ。
できないその理由が、自分が弱いからだと泣き、かわいそうな自分に思いを馳せてる場合ではない。
心のこもっていない踊りを、人に披露してしまったことに目を向けよ。



藤田 優子