こんにちは。
藤田優子です。
プロフェッショナルダンサーの育成と、子どもの為の優しいバレエを指導しています。

今日は、挫折と失敗の話を。

プロのエンターテイナー、ダンサーを目指す若者は、ほぼ挫折を経験します。
そこで、心が折れてしまうのは、極端に失敗に対する免疫がないからではないかと私は思っています。

9月1日は自殺が多い。
夏休みが明けて、学校が始まる日に、若者が自殺してしまう。
世界一若者の自殺が多い日本。
このニュースを、鵜呑みにしているわけではありません。
でも、世界一だろうがそうじゃなかろうが、若者が自ら命を落とすことが多いのは確かです。

若者の生活の中には、失敗は悪いことなんだと感じてしまう要因が溢れているのではないでしょうか。

周りの大人が、子どもの失敗を怖れて先回りし、失敗を避けて通らせようとするあまり、
失敗自体が得体の知れない、酷く自尊心を傷つけるもの、
まるで怪物のように、自分の中で成長させてしまう。
私にも経験があるのです。

失敗を糾弾されることを怖れるというより、失敗してしまう自分自身に絶望し、
そこから動けなくなっているように私は感じます。

指導者や企業の責任者は、生徒や部下の失敗の指摘についての研修を受けます。
でも、そこをカバーしただけでは全く足りていません。

本質は、本人の心の中。
出来ないことへの罪悪感を、自分で拭える力を身につけさせてやる事に、
指導者としては、最も力を注ぎたいと感じています。

企業は利益を生むのが目的の存在ですから、出来ない事や社会人としての常識がないことについて、
若者をやんわり優しく忖度し続ければ、その企業はいつか潰れてしまいます。
本質はそこではないはず。

エンターテイナーの世界も同じです。
人の魅力を利用して、作品や企業を宣伝し、喜びと利益を生み出すのが役目ですから
その人の魅力について、厳しい基準があるのは当然です。

そこを目指すとなったら、最低限できるようにしておくことは、山ほどありますが、
失敗しないように、失敗しないように、その事ばかり考えて生きてきてしまうと
発想を転換する力が鈍くなります。
どうやって努力したらいいのか、わからなくなります。

そこで、自分が目指してきたものと現実とのギャップが広がり、立ち往生してしまうんですよね…
でもそれは、本人だけの責任ではないかもしれません。

魅力は失敗して挫折した人ほど、磨かれているというのに…
磨くこと自体を恐れているなんて、もったいたい。

その機会を奪われたり、失敗や挫折は必要なんだと感じられない環境しかなかったとしたら…
と思うと頭が痛くなりますね…

ではどうやって身につけるか。

若者をサポートする時に、忖度ばかりしていたら
本人が、自分で成長する機会を見失ってしまうと、最近は思います。

感情的に怒鳴ったり、怒って良いとは思いませんが、事実として弱点を指摘されるのは当たり前の事で
出来なければチャンスが減るのも当たり前です。
じゃ、それで終わりかといったら、そんなことは全くありません。
これは、時間が経てばわかることかもしれませんが、その苦しい時間を過ごさなければならないのは本人ですから、
少しでも早く気づいて欲しいのです。

できなくても、弱くてもチャンスがあるよ!は、はっきり言って嘘です。
そのままのあなたでいいんだよ…これもよく聞きますが、プロのエンターテイナーを目指すなら
それはちょっと違います。
あらゆる面において、そのままではプロになれないのは明らかです。
できなかったり、弱ければチャンスはないかもしれない。
できない、弱い。今は。
でも、何度でもチャレンジできるんだ!何度もでもやり直せる!
失敗を糧に、できることが増え、強くなることができ、自分の魅力が浮き彫りになるんだ!

必要なのは、まず、失敗についての認識を変えること。
失敗や挫折は、必要なんです。恥ずかしくもなんともない。
怖がらなくて大丈夫。

失敗を繰り返してこそ、自分の本質が絞られてくる。
挫折を繰り返すほど、ではどうすれば良いかを考えられる。
この工程を踏まないと、見えてこないんだということを腑に落とせたらいいのに。

もう、願うだけではダメなんですね。
行動に起こします。

Yuko Ballet Foundations 新宿村スタジオ・祐天寺・その他
Ballet Arts Theatre in Shonan 江の島スタジオ

藤田 優子