続きです。

アーティストとして生きることについて。
私が考え、実行したことを書きます。

大前提として、第一章で書いたことを無視せずに出来ることを、今後も考え続けなければならないと思っています。
環境のこと、人種差別のことを、芸術においてはそれは別問題!と、傍に追いやり、
やりたいことを何も考えずにやる…という意味ではないということです。

最初に植物のコミュニケーションについて書きましたが、その研究者のプレゼンテーションを添付します。 

カナダ ブリティッシュコロンビアの森の中で育った生態学者 スザンヌ・シマールは、
木のコミュニケーションについて、科学的に証明をしました。
動画は、2016年にアップされたTEDカンファレンスからですが、彼女の研究に至る経緯、研究方法、
葛藤や結果をわかりやすく説明してくれています。
彼女は最初、そんな馬鹿げた研究に資金を回せないと言われ、自力で出来ることから始めました。
そして、木々が炭素やミネラル、水、ホルモン、土の中の菌糸を使って、会話していることを突き止めました。
その森の中のハブとなる存在(マザーツリー)があることに気がつき、
そこから広がる木々の助け合うネットワークを温存する形で、必要量の伐採を行うことを推奨しました。
伐採を完全に止めるのではなく、まずは減らし、森の再生能力を守りながら、共存することを提唱したのです。
プレゼンテーションの中では、森林の減少率や、気候の変化、水質への影響について、具体的に述べられています。
是非、ご覧ください。

日本語の文章で説明している関連記事はこちらです。

こんな素晴らしい研究でさえ、結果が出る前は全く信用されません。
でも、シマールはこう述べています。
「わたしは自分の信念と直感に従って進んだ」
天使の言葉のようでした。

それでも、この素晴らしい研究結果は証明されてもなお、なかなか浸透しないのです。
これは30年も前の研究で、今でもその研究は続けられ、それでも自然破壊は止まらず、その結果が、いまです。
なぜ?
知られていないからですよね。
私の周りの人達は、このことを全く知りませんでしたが、
幸い私の友人達は、私の言葉を真剣に受け止め、賛同してくれました。幸運でした。

けれども、多くの場合はそうではありません。
因果関係があることを、私達よりはるかに勉強し、研究し、
結果も実績もだしてきた科学者が訴えていても、信じないんだな…届かないんだな…
そして行動を変えることもできないんだな…人間は…
と、感じる出来事はよくあります。
自分についてももちろんそうで、特にSNSの誹謗中傷の記事や、その背景には
差別することで、自分を守ろうとする歪んだアイデンティティがあることを、否定できません。

それでも、出来ることを続けるには、確かに直感と信念に従って進む必要がありました。

次に私がとった行動は、もう少し簡単な内容にして、
ラジオアプリでこのことについて発信をすることです。
さらに、木々のコミュニケーションをモチーフとした物語を書き、生徒さんに朗読してもらい、配信をしました。
この事実を、アートに変換し、おそらくこの研究とは、これまで接点のなかったであろう方々に向けて
伝えることを始めたのです。

これが先ず第一歩でした。
続きます