こんにちわ。
藤沢市のバレエ教室 バレエアートシアターin湘南です。

今日は、「心のスカート」のお話を…
バレエを習う子どもさんは、早くて3歳から習っていたりしますね。
バレエアートも、プレバレエクラスといって、準備のためのクラスは3歳から入所できます。
それでも、いわゆるバレエの素養を身に付けるクラスは、1年生(6歳)くらいからが
安全なのではないかな…と思いますが、とにかくバレエを習い始める時期は
とても小さいころからという印象が強いように思います。

みんなが、うんと小さいころからバレエを習っているクラスに
途中から初心者で入ってみたら…その子はどんな気持ちになるでしょう。
ただでさえ、自分とみんなは少し違っていることに、気が付くでしょうね。
みんなにはあって、自分にはまだ備わっていないバレエの常識。バレエの香り。

バレエ教室では、スカートのない水着のような形のレオタードを着るのが一般的です。
お教室の規則で、それ以外の飾りのついたものは着てはいけないことになっている場合もあります。
上達に導くためには必要なルールですので、それ自体を否定するつもりはありません。
でも、ある程度の年齢になってから始める時、いきなりそれは恥ずかしいと思うのは
子どもさんにとって当たり前のこと。
規則の意味をしっかり理解できていない子どもさんに、最初から強制することに
ずっと疑問があった私は、スカートを付けていることを何も注意をしませんでした。
心がスカートを付けているうちは、無理やり外すのは逆効果ではないかな?と
思っていたからです。
優しいとか、甘やかすとか、そんな単純な話ではなく、そのスカートひとつを巡って
一生の心の傷になってしまうことがあるのを、よく知っているのです。

一生の心の傷は、誰にでもあるものかもしれません。
私にもあります。
けれども、その影響は人によって様々で、大人が思っている以上に大きな傷となって
その子を苦しめることがあるかもしれません。

たった一言を、たった数か月待てなかったばかりに、その子を傷つけ、苦しめるくらいなら
その数か月は、貴重です。待ってみようと決めています。

すると不思議なことに、その子の身の回りに必然的な出来事が起こるのです。
最初は忘れちゃった…
上手なお姉さんが貸してくれて、事なきを得た。
また忘れちゃった…
友達が、「スカートない方が踊りやすいよ!」と励ましてくれた。
その日は、私服の短パンをはいてお稽古。また事なきを得た。
そして、また忘れるんです。
その日も、お姉さんがたまたまいくつか持っていて貸してくれた。
でも、その子は途中から自分でスカートを外しました。

こちらが何も手を下さなくても、必要な瞬間に必要なことが起こります。
子どもさんは、見えない何かに守られているかのようです。

私はその時、彼女の心のスカートが外れた瞬間をみました。
どんなテクニックの上達より、感動的でした。
それ以降、スカートをつけずにお稽古に励んでくれているので、私はとても助かっています。

規則を押し付け、厳しさで、ある程度までバレエの素養やテクニックを上げていくことは
それほど難しくありません。時には必要なこともあります。
でも、その過程で、その子が本来持っているキラキラしたものが目覚めるのを
楽しみに待つのが私のやり方です。そして、バレエアートシアターのやり方です。

江の島にあるバレエ教室
バレエアートシアターin湘南
藤田 優子