こんにちは。
藤沢市のバレエ教室 バレエアートシアターin湘南 主宰の藤田優子です。

今日は、壁が現れた時のお話を。

先生が壁にならなくて良い。
基本的にはそのように思っています。
私達がわざわざ壁にならなくても、生きていれば誰でも壁にぶつかって葛藤するもの。
そう思っています。

ただ、気をつけなければいけないのは、大人が先回りして壁を取り払わないこと。
これは、最近本当によく感じています。
乗り越えようと一歩踏み出す前に、障害を取り払ってしまうと、自分で乗り越える機会を奪うことになる。
それは、可能性をつぶすことに繋がるかもしれません。

私の友人に大変魅力的な方がいて、なぜそんなに素敵なのか知りたくて、子どもの頃の話や仕事についての考え方をインタビューさせてもらいました。
一回だけでなく、何度もインタビューをして、ごく最近、確信に近いものを得たのですが、そのキーワードこそが壁でした。
彼が子どもの頃、壁にぶつかり乗り越えた時の経験に、そのヒントはあったのです。

もちろん、その一つの要素だけでなく、彼を取り巻く様々な要素が複合的に絡み合っての結果だと思いますが…

彼が魅力的だなと感じた理由は、共感する力の強さと、信頼できる人柄が滲み出ていることなのですが
それだけだといまいち曖昧な感想なので、具体的な理由を考えていたところ、
彼が受けた会社の、採用試験合格エピソードを聞いて納得しました。

その会社の社員が、全員一致でこの人と働きたいと思う人物が彼だったそうです。
採用試験なので、たった数分、全員とコミュニケーションを取るだけですし、当然ながら他にも魅力的な候補者が、同じ採用試験を受けていたようです。
けれども、一緒に働きたいのは彼一人に意見が集中、しかも全員一致とは、これいかに。

私もそれを聞いて納得はしたのですが、それでもまだ漠然としていたので、本人に理由はなんだと思うか聞いてみました。

そこで聞いたのが、子どもの頃の壁にぶつかった時に、どうやって乗り越えたかに理由があると思う…という、彼自身の分析でした。


彼は、まだ小学校低学年の頃に海外へ引っ越しています。
そして大人になるまでずっと、現地の学校に行くのですが、現地の小学校で人生で初めての大きな壁にぶつかったそうです。

語学の壁に。

教室で自分一人だけ、英語がわからない。
教室で自分一人だけ、みんなとは違う英語の基礎の基礎を勉強する日々。
そして教室で一人だけ、アジア人。

その状況を想像すると、胸が痛みますね。
大人なら誰でも、手を差し伸べたくなります。

彼が親御さんに不満を訴えたこともあったそうです。
でもその時、決して意図的にではなく、必然的に親御さんは手助けができない状況だったので、やむを得ず自分で乗り越えたと聞きました。

そして、英語が不自由、アジア人であることが、残念ながら現地では受け入れてもらいにくいことを自分で察知し
相手を不愉快にさせないためには、仲良くなれるにはどうしたらよいか、工夫したのだそうです。
それでも大人になるまでしばしば心が曇るような出来事はたくさんあり、その都度苦労した記憶、乗り越えた思い出があるそうです。

サバイバル。

子どもの頃の苦い経験は、決して悪いものとは限らない。
今の彼に会うとそのように感じます。強い人という印象よりも、しなやかで優しい心の持ち主です。


子どもの頃に目の前に現れた壁を乗り越えられなかったとしても、また同じような壁が現れ、乗り越えるチャンスは巡ってくる。
辛ければ逃げていいとは、逃げ続けていいということではなく、次のチャンスを待つということ。
やはり、いつかは乗り越える日がくるのだと思います。

それはきっと、楽しい思い出と同じくらい大切なことで、人を輝かせること。

子どもさんが傷つくことを恐れすぎず、守りすぎず、見守るって大事だな…と、最近は思うようになりました。
勿論彼だけでなく多くの方にインタビューをして思ったことではありますが、そんな風に感じています。

さて、そんな素敵な友人と、彼のガールフレンドと一緒に、英会話のクラスを定期的に開催するのが、今の私の目標でもあります。

今日もクラス開設ミーティングをしてきました。

苦労をしたという自負がある彼は、いかに苦労しないで英語を楽しめるかを考えてくれています。

私達が子どもさんと接する時、壁を取り払うことはしなくとも、楽しく学ぶ経験は提案できそうですし、その経験が根底にあったら、いつか壁が現れてもきっと自分で乗り越えられる!
強くしなやかな心が育つかな…


coming soon
Ballet Art English Class.

Ballet Arts Theatre in Shonan 
江の島スタジオ
藤田 優子