こんにちは。
藤沢市のバレエ教室 バレエアートシアターin湘南 主宰の藤田優子です。

今日は、バレエを始めた子どもさんがおそらく1番最初に出会うのではないかと思われる、壁と、心の成長を感じたお話を。

バレエアートでは、プレバレエという3歳からのバレエ準備クラスがあります。
3歳の子どもさんが、毎週レッスンできるようになるまで、乗り越える壁がいくつもあるかと思いますが、
幼児クラスは親御様のお力を借りてのクラスです。
本当の意味で、自分が向き合う壁としては…一年生からのバレエ入門クラス。
踊りの中の右左を覚えることと、自分で行うリボン結びではなかろうか…と、バレエアートの生徒さん達を見ながら思っています。

【右と左の認識と本人がぶつかる壁】
右と左の認識がしっかりできていたとしても、ここに踊るという要素が加わると、最初は誰でも混乱してしまいますね。
でも、ここをクリアできたら、きっと大きな強みになります。
この感覚は、時間をかけてしっかりと身につけて欲しいなと思います。

小さい時に、できるだけたくさん失敗する。
間違えちゃっても気にしない!どんどんやる。
ここを通らないと失敗を恐れて緊張し、よけいにミスが多い踊りになってしまうことがあるようです。

どうして間違えちゃうのかな?
次は気をつけて覚えよう!
という前向きな工夫に向かっていく余裕も生まれない…緊張してしまうから。
本人のせいではないのに。
悪循環ですね。

【バレエシューズのリボンと自分で考える力】
一年生はまず、口紐のリボン結びを練習し、バレエシューズから飛び出さないようにします。

二年生になったら、トウシューズと同じく足首に巻くリボンの結び方を練習します。

五年生になったら、リボンの縫い付けを自分でチャレンジします。

生徒さんの様子を見ていると、小さな手で、一生懸命。その姿は尊いです。

最初は口紐も、足首のリボンも、途中で解けてしまい、レッスン中に何度も何度も結び直し、しょっちゅうレッスンを中断していました。

そんな時は、講師が結び直してあげながら、何度もやり方を教えます。
しばらく経ったら、家で練習しておいでね。と伝え、自分でできるまで放置。
そうこうしているうちに、一人で上手に結び、レッスン最後まで解けずにできるようになります。
レッスン最後まで、結び直さなかったね!と確認してあげるところまでが講師の役目。
この時の、生徒さんの誇らしげなお顔といったら…

すごい!えらい!と褒めなくても、充分に自己肯定感や自信は育つんだなと感じました。
ここで褒めすぎてしまうと、褒められることへの依存に繋がり、生徒さんの心を支配してしまいかねません。

つい、褒めたくなってしまうのですが、そんな時は、少し冷静になろうと心がけています。

ただ褒めるのとは少し違い、頻繁に生徒さん達に伝えたいことは、ありがとうという感謝の気持ち。

元気にレッスンに来てくれてありがとうね。
今日もたくさん吸収してくれてありがとうね。
お手伝いしてくれてありがとうね。

また来週。

Ballet Arts Theatre in Shonan
 江の島スタジオ
藤田 優子