こんにちは。
藤沢市のバレエ教室 バレエアートシアターin湘南 主宰の藤田優子です。

今日は2020年12月20日。
昨年から準備していた、バレエアートオリジナル脚本の、バレエ ミュージカル
『くるみ割り人形とクララの夢』本番を迎えるはずの日でした。

実際は、本番どころか世界中の舞台芸術活動が、脅かされているという悪夢のような日。
2020年12月20日です。
今日、新型コロナの変異種の蔓延により、イギリスが事実上のロックダウンを発表しました。
この先、世界がどうなっていくのか、なす術はあるのか、わかりません。
あまり良い状況とは言えません。

そんな日に、私がどう過ごしたかを記録しておこうと思います。

私は、バレエ アートの生徒2名と、太陽の光が燦々と降り注ぐ明るく広いスタジオで、この作品のリハーサルをしました。
無期限の延期を決定していたこの舞台を、来年の11月に決行することに決めたばかりです。

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くるみ割り人形を抱く主役の子。

クララは…
当初とキャストが変わりました。
バレエや、この作品や、世の中の出来事を通して、出会いと別れがありました。
挫けそうなほど、辛い別れもありました。
実際に挫けた…と言えるかもしれません。

それでも、背中を押してくれる存在にまた出会いました。
その出会いによって、物事が進み始めました。私は、その出会いを信じようと思います。

くるみ割り人形の姿は、決して可愛いと思えるようなものではありません。
生徒達もそれをわかっていて、いろいろな感想を口々に言います。

私が、そんな彼女達に伝えたいこと。
この物語をなぜつくったのかということと、この『くるみ割り人形とネズミの大王』いう物語の原作に込められた、深い深い本当の意味。

主人公の少女、クララは、醜い姿のくるみ割り人形を一目で気に入ってしまいます。
それは何故なんだろうと、私の生徒たちは疑問を抱きました。素晴らしい疑問。
この疑問こそ、この物語の一番のメッセージではないでしょうか。

私達は見た目に騙され、表面的な結果に惑わされ、本質を見ることができない弱い心を持っています。
物語の主人公クララは、そうではありませんでした。醜い姿のくるみ割り人形の中に、本当に大切なものを見抜く力を持った女の子でした。

豊かさ、そして美しさとは、一体何か。

バレエアートの『くるみ割り人形とクララの夢』の登場人物は、語りかけてきます。

ネズミの大王が、なぜ化けネズミになってしまったのかが、原作に描かれているのですが
こんな大昔から、問題の本質はいつも同じで、こんなに発展した社会になっても、相変わらず学べないのが人間なのだと、衝撃を受ける内容です。
それは、今世の中に起きていることの理由の一つとされているある出来事に酷似しています。

今を子どもとして生きている生徒の皆さん。
30年先の社会を生きる皆さん。

大切なことは、舞台の真ん中に立つことではなく、この物語を経験する事だと私は思っています。
登場人物の気持ちになって、感じてください。
そして、みんなの大切な人が安心してこの先も暮らせるように、一緒に考えてね。

Ballet Arts Theatre in Shonan 
江の島スタジオ
藤田 優子